過剰防衛はやめて頂きたい

梅雨も終わり、盆も過ぎて暦の上では秋だそうです。
「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが、まったくもって過ごしやすい気候にはならず日差しにジリジリト焼かれる日々を送っております。
そして、この時期に肥えるのは馬ばかりではありません。
そう、庭師の天敵「ハチ」。奴らの子供も丸々と肥えてきています。

この時期、奴らは危険極まりない。あまりにも攻撃的すぎて恐ろしい。
慎重に木を揺らしたりして状況確認をするにも姿を現すこともなく、近くで作業をしているといきなり集団で攻撃を仕掛けてくる。
四方から囲い込み耳に響く羽音。叫ぶほどの痛み。容赦ない追撃。傷みが去った後の激しいかゆみと、恐ろしくはれ上がる傷跡。まさに手に汗握る恐怖体験。

子供を守りたいという気持ちはわかりますが、近づいて少し枝を揺らしたから攻撃を仕掛けてくるのはやめて頂きたい。
正当防衛ではなく過剰防衛。訴えたら勝てる気がします。

アシナガバチは毎年の恒例行事のように攻防戦を繰り広げていますが、まれにキイロスズメバチやオオスズメバチを見つけてしまったときは声にならないほど恐ろしいです。
もし、庭先で巣を見つけてしまった時は気をつけて駆除を頑張ってください。
そして、手に負えないと思った時は庭師ではなく、専門の方々へお願いしてください。
作業のために駆除していますが庭師だって内科でアレルギー検査も済ませるほど怖いのです。
エピペンはマストアイテムです。

(文:ブルーナ春暁)