樹木が平和の尊さを語る!
夏本番になりました。梅雨も明けて、日差しが厳しい毎日ですね。
今年の夏は全国的に平年より気温が高いそうで、屋外の猛暑には焼かれるようですが、木陰に入ると日向に比べてとても涼しく感じます。樹木が日射を遮ってくれるだけではなく、路面からの放熱も木陰が和らげてくれているからですね。樹木が盛んに行う蒸散の作用で周りの温度も下げているのですから、樹木のありがたさを感じるこの頃です。
緑はこうした熱環境改善の役割を担って、地球温暖化を防ぐだけでなく、美しい景観を創ったり、にぎわいの場所や観光資源となったり、生き物の棲み処となったり、そして広島市では平和の語り部としての役割もあります。
先日8月6日には、平和記念公園で平和記念式典が挙行されました。1945年8月6日に被爆し、「75年は草木も生えぬ」と言われた広島は、今では青々と緑が茂り、世界中から多くの人々が訪れる平和を象徴する都市になりました。
被爆後にいち早く咲いたキョウチクトウは、当時の市民に復興への希望と勇気を与えてくれたとされていて、広島市の花にもなっています。
広島市内には、被爆してもなお生き残った被爆樹木がいくつもあり、当時の惨禍を乗り越えた生命力の象徴として保存活動が行われています。さらに、平和記念公園や平和大通りには、当時の復興の際に、国内外から寄付された樹木が多くあります。広島にある樹木は、こうした復興の歴史や、今ある平和の尊さを語る語り部でもあります。
弊社では、樹木がもつこうした大事な意義を多くの方に感じていただくため、平和記念公園(原爆ドーム周辺)の剪定奉仕活動にも取り組んでいます。
平和で緑豊かな広島がこれからも続きますように。2023年度の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを弊社事務所に飾らせていただきました。
文・画像:平成の楓さん