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お知らせ

呉市AI等シンポジウム パネルディスカッションへ登壇しました

2026年7月16日(水)に広島県呉市の「大和ミュージアム」にて開催された、呉市主催の「呉市AI等シンポジウム」に当社が登壇いたしました。

本シンポジウムは、中小企業におけるAIの活用方法や業務効率化の事例を学ぶイベントです。当社はパネルディスカッション「伝統企業がAI活用に至るまで」にて、事例紹介を行いました。

 登壇者

㈱寺尾園芸土木・中住朋裕(中央左)、医療法人社団明和会大野浦病院・松原かほり様(中央右)、六大陸㈱ 代表取締役・野上 陸 様(右側)

■医療法人社団明和会大野浦病院 様
広島県初の療養型病院。大野浦病院を中心に、医療から在宅介護までワンストップで支える体制を構築。ひろしまAIサンドボックス(広島県)にて、グループの介護施設における深夜の転倒事故を防ぐための「離床予測AI」」開発に取り組み、サービスの高度化を実施中。

■コメンテーター:野上 陸 様(六大陸株式会社 代表取締役/ 長崎県教育AI推進アドバイザー) 
行政・企業・次世代(学生)・起業家に関する地域課題解決を各地で実施。特に長崎県では教育現場におけるAI活用促進による「生徒と向き合う時間の最大化」を目指し研修・ワークショップ等を行っている。

■株式会社寺尾園芸土木
広島市佐伯区にて創業50周年 を迎えた老舗造園企業。個人邸の庭から公共の街路樹・公園まで、広島の「緑のある景観」を支えてきた。
職人不足と暗黙知技術の継承についての課題に向き合うため、ひろしまAIサンドボックスにて「AIによる職人技の継承」に取り組んだ。

 ■ 当日の主な発言内容(要約)

造園業界では、技術継承や深刻な若手不足が課題となっています。

業界内には「背中を見て覚える」OJTによる教育文化が今も根強く残っています。また、長年の経験に基づく「経験則」や「現場での勘」は、技術者としての醍醐味である一方で、それを言葉で説明することが難しく、教育に時間がかかる原因となっています。その結果、若手社員が定着しづらく、貴重な造園技術が継承されないまま失われてしまうことが危惧されていました。

そうした課題を抱えている中、広島県の「ひろしまAIサンドボックス」事業を通じて、AIを活用した職人育成アプリ「TEIEN MASTER」を開発し、教育に資する形としました。

職人による剪定作業や機械工具の扱い方を撮影し、AIを用いてわかりやすいショート動画マニュアルとして整備。これまでの対面指導にかかる時間を削減し、社員自らが隙間時間にスマホで学べる環境を整えています。

(Teien Masterのアプリ概要についてはこちらをクリックしてご覧ください。

・AI導入による社内のポジティブな変化

動画教材の作成は、言葉にしづらかった技術の言語化や可視化をする必要があります。そのため社員自らが技術を振り返り、正しい技術とは何か再確認するきっかけとなりました。また、会社全体で「教育の大切さ」を共有することにつながり、さらに「AIで“効率化”できる部分」と「人の手でしかできない“技術作業”」の線引きが見えたことも、現場にとっての大きな収穫となっています。

 ■セッションでの主なディスカッション

Q. 経営層や社内での戸惑いはなかったか?

当社の経営層は「小さな挑戦を重ね、小さな種まきをして、実になるものを活かす」という考えを持っているため、AI導入への戸惑いは少なかったです。社員からは、デジタル化に不慣れな業界ゆえに「何をするつもりなのか」「本当に効果があるのか」といった戸惑いの声もありました。しかし、これまでも社内環境改善の一環として週1回程度のワークショップを重ね、新しいことを始めることによる効果を実感していたため、「また違う取り組みを始めるのだな」と、ある意味で自然に受け入れる土壌があったと感じています。

 Q. 失敗した事例はあるか?

撮影が難しい技術について、AIによる画像・音声生成を用いて動画化を試みた際、最初はあまりうまくいきませんでした。開発事業者から上がってきた内容が私たちの意図と異なり、技術者から見ると間違いや齟齬があるものになってしまったため、その都度の修正に多くの労務コストがかかりました。「AIをどのように、どこまで活用できるのか」について、技術の現場と開発側で入念なすり合わせをあらかじめ行うことの大切さを学びました。

Q. 何から始めればよいか悩む方へのアドバイス

今日お伝えしたかったポイントは2つあります。

1つ目は「スモールスタート(小さな挑戦)」です。最初から大規模に取り組むと失敗のリスクが高まるため、まずは身近な改善したい課題に対して部分的にAIを取り入れ、うまくいったものを継続して拡大していくことが大切です。

当社でも「技術継承」という大きなテーマに挑むにあたり、すべてを一度に解決しようとするのではなく、まずは「若手への基本的な技術の継承」に対象を絞って注力しました。その結果、まずは一つの形にすることができ、次のステップにつながる新たな課題も見えてきました。

2つ目は「AI導入自体を目的にしないこと」です。具体的に「何をどの程度改善・削減したいのか」という自社の課題を明確に抽出し、その解決手段としてAIを活用できるのかを冷静に検討することが重要です。

当社はこれからも、歴史ある伝統の技術を大切に守りながらも、最新のAI技術を柔軟に取り入れ、地域に根ざした新たな造園のカタチを追求してまいります。

当日ご来場いただいた皆様、ならびに関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

【開催概要】

・イベント名: 呉市AI等シンポジウム
・開 催 日 時: 2026年7月16日(木) 13:00~16:30
・開 催 場 所: 大和ミュージアム 4階
・主   催: 呉市産業部商工振興課
・詳   細:https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/40/kure-aisinnpoziumu08.html


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